2019年12月に読んだ本を振り返る

今月は3冊と雑誌1冊。

逆境に立たされた場合、どんな人でもまず、「自己の本分(自分に与えられた社会のなかでの役割分担)」だと覚悟を決めるのが唯一の策ではないか、ということなのだ。現状に満足することを知って、自分の守備範囲を守り、「どんなに頭を悩ませても結局、天命(神から与えられた運命)であるから仕方がない」とあきらめがつくならば、どんなに対処しがたい逆境にいても、心は平静さを保つことができるに違いない。

渋沢栄一. 現代語訳 論語と算盤 (Japanese Edition) (Kindle の位置No.360-365). Kindle 版.

初めて渋沢栄一の著書を読んだのだけれども現代に書かれた本かと思うくらいシンクロするところが多かった。この本は現代語訳で読みやすいところもあるのでぜひ読んでもらいたい。

ピザ2枚分のチームは独自のデータを持つ。他のチームがそのデータにアクセスしたり変更したりするのは、API(アプリケーション・プログラム・インターフェイス)を通さなければならない。APIは、そのチームの強みを、他のチームが利用するのを許可するためのインターフェイスで、その際に守らなければならないルールがある。

ジョン・ロスマン. アマゾンのように考える 仕事を無敵にする思考と行動50のアイデア (Japanese Edition) (Kindle の位置No.1707-1710). Kindle 版.

APIの考え方として一本筋が通っていることがよくわかった。2002年に下の指針が出されていた。

1.今後、すべてのチームが、サービス・インターフェイスを通して、データと機能を公開する。

2.チームはそのインターフェイスを通して互いに意思疎通を図らなければならない。

3.直接リンク、他のチームのデータの直接読み取り、共有メモリ、バックドアなど、他のプロセス間通信は許されない。唯一許可されるコミュニケーション手段は、サービス・インターフェイスを介してネットワークを呼び出すことだ。

4.どんなテクノロジーを使っているかは問題ではない。HTTP、Corba、Pubsub、特別なプロトコル、何であれベゾスは気にしない。

5.すべてのサービス・インターフェイスは、例外なく、外部化するためゼロから設計しなければならない。つまりそのインターフェイスを外の世界の開発者に公開できるよう、計画、設計を行なう。例外は認めない。

6.これに従わない人間は誰であれ解雇される。

7.ありがとう。よい1日を!

ジョン・ロスマン. アマゾンのように考える 仕事を無敵にする思考と行動50のアイデア (Japanese Edition) (Kindle の位置No.3500-3511). Kindle 版.

6はジョークということになっている。(ということになってるんだが変なリアリティーがある)


2019年12月に読んだ本・雑誌

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